介護職に転職する際に語る退職理由について

介護関係の仕事に転職する際、他の職種と同様聞かれるのが前職の退職理由だ。特に医療職の面接においては、これが重要な質問項目としてピックアップされているほどである。しかし、ありのまま素直に語ってしまっては不利な状況に置かれてしまうこともあり、最悪不採用となってしまうケースもあるため、どう答えるといけないのかを実例に即して見てみよう。
まず、前職の残業がきついことを理由として語ってしまうのは、介護職の面接におけるあるあるとして最も多数を占めるものだが、医療職の面接で語る退職理由としては適当ではない。人員が多い施設のヘルパーであれば仕事のシフトはある程度融通が利く場合もあるが、直接的に生命に関わる医療に携わろうとしている場合に「残業がきつい」と語ってしまうと、「この人は緊急の用件の場合には働いてくれないのだな」と勘違いされてしまうからである。また、やはり退職理由はネガティブなものが大半であるが、それをそのまま語ってしまい採用を断られたという人も意外に多い。面接で重要なポイントでもある退職理由で失敗しないために、事前に医療職における主な退職理由についてリサーチしておくと良いだろう。
▽主な退職理由についてリサーチ:http://iryoshiku-yametariyu.com

介護医療の分野では「大丈夫です、絶対治ります」といった見通しが不透明な希望を語ることがNGとされているぶん、それ以外の部分で前向きな姿勢を示せないと介護を受ける人に大きな不安を与えてしまうことになりかねず、そういった点に配慮を見せることができなかった場合は、それを理由に転職を断られることもある。
従って、「この人は前向きに転職したいんだな」と感じさせる論理展開になるように工夫する必要があるだろう。これらの失敗事例をしっかり把握して面接にのぞめば、介護の医療職における転職を勝ち取れる確率は格段に上がるはずである。